で、こなれてないというか、おそらく原文にあると思われる流れ?のようなものが、感じられないのです。書いてある内容を見ると語彙が少ないワリにペラペラと喋るような印象をうけるのですが、日本語で語彙が少ないワリにペラペラ喋る人は、こういう喋り方しないよなあ、といった感じでございます。
あと、これは僕はユーモアじゃないか、と思ったんだけど、標的にした可愛い少年「スクイール」を「リス小僧」と訳されており、これは単に「リス」とした方が笑えるのでは、と思いました。が、訳者の後書きを読んで、卒業するのに死にかけ(卒論が終わらなそうだった)、また親から叱られた(留年したのである)大学で教えておられる先生でしたので、あまりひどいことを書かない方がよいと思いました。
それよか、乙一。意外や意外、かなりの収穫だ。今文庫を見つけちゃ、読みふけっています。せつないのお。